公明党 参議院議員 山本ひろし

公明党

議院運営委員会

第169回国会 議院運営委員会 第13号
平成二十年四月八日(火曜日)

 

山本博司君 公明党の山本博司でございます。
 二点お聞きをしたいと思います。
 一点目は金利正常化ということに関しましてでございますけれども、G7を終えても、国内経済は景気の減速感が強まっておりますので、金融政策のかじ取り大変難しいというふうに、どんどん増していると思います。四月三十日に金融政策決定会合がございますけれども、金融政策の自由度を高めるために年〇・五%にとどまっている政策金利をどうしていくのかという問題があるかと思います。市場関係者は、今景気が大変減速しておりますので引下げというふうな声もございますし、一方では金利の正常化を目指していくためには引上げもというふうなこともございます。こういった御意見に対してどういうふうにお考えがあるのか、御所見をお伺いをしたいと思います。じゃ、まずその点を。

参考人(白川方明君) 実は今日、明日、金融政策決定会合が開かれておりまして、それから月末にはもう一度決定会合が開かれます。金利をどうするかということ、それ自体につきましては、毎回の決定会合で情報を精査して判断していきたいというふうに思っております。
 ただ、一般的な構えということで申し上げますと、常に相反する二つのことを私、感じまして、一つは、現在起きている変化に対してこれは鋭敏な目を持って観察をして、もし情勢が変化し、必要な政策があれば、それは機動的に実施していくということが一方で大事だと思います。他方で、金融政策のラグというのは、これは一年から二年、かなり長いラグでございます。どうしても、過去の経験からしますと、足下の状況に引きずられやすいという傾向があることもまた一方の事実でございます。この二つをその時々の中で判断をしていくということでございます。
 先ほどの金利正常化論との関係でいきますと、現在の実質金利が非常に低いということは事実でございますけれども、しかし、その低いという事実でもって直ちに毎回毎回の決定会合の政策金利の方向が出るというわけではなくて、そこは大きな経済の流れ、傾向というのをしっかり踏まえる必要があるという趣旨でその話を強調している次第でございます。

山本博司君 ありがとうございます。
 もう一点最後に、日銀総裁としての資質という点でお聞かせいただきたいと思いますけれども、今マスコミとか、また市場の関係者の方々、白川候補に関しまして、非常に金融政策の理論に精通をされていると、また五十代の若さということで、こうした複雑化する金融資本市場への対応で非常にそういう強みがあると、このように賛嘆する声がある一方で、経験不足ではないかという指摘する声もありますし、また、特に日銀総裁というのは市場との対話能力というのが非常に必要な資質というふうに言われておりますけれども、こうした声にどのようにこたえていかれるか、御所見を最後にお聞かせいただきたいと思います。

参考人(白川方明君) 私自身、副総裁としてもそうでございますけれども、総裁としての経験が不足しているというのはそのとおりでございます。そのことを十分まず自覚するところからやっぱり仕事が始まっていくというふうに思っております。
 長い間、私、いろんな総裁を傍らで見ていまして、自分なりに総裁像というのをつくってまいりました。そういういろんな自分自身のこれまでの思いを胸に秘めて、その上で、自分が今何が足らないのか、足らないことだらけでございますけれども、一つは、大きな組織を代表して金融政策を運営していく、対外的にも情報発信をしていくということであるというふうに思っています。
 この二十日間、副総裁という立場で総裁代行の仕事をやってまいりましたけど、この二十日間、自分がかつて、自分が例えば局長であったら、あるいは理事であったら考えなかったようなことをやはり代行という立場に立って日々考えて、どういうふうにしてこのことを説明していくべきなんだろうかということを常に考えていくというふうになってまいりました。これからまた立場が変わりますと、また更にそういうふうに変わっていくというふうに思います。
 自分自身は、常に自分が足らざるところを認識して日々研さんを積んでいきたいというふうに思っております。具体的にこういうふうにすれば立ち所にその欠点が克服されるというものではなくて、自分自身がそれを認識した上で努力をしていくということに尽きると思いますし、また、いろいろと御批判を仰ぐ中で自分なりに更に努力をしていきたいという思いに尽きるというふうに思います。