ジェットフォイルから見た佐渡


朝7時48分上越新幹線Maxとき号で、新潟へ。新潟港から佐渡汽船のジェットフォイルで佐渡(両津港)へ。

離島振興PT(遠山座長)として離島振興のために佐渡市を視察する。地元の志田新潟県議・本間佐渡市議が同行。

高速道路料金引き下げの恩恵が及ばない離島の観光振興、生活支援を公明党が一貫して支援に取り組んできた。

今回佐渡市(高野宏一郎市長)が国の今年度補正予算案に盛り込まれた「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」を財源に佐渡汽船カーフェリーの乗用車搬送料を期間限定で片道1000円に引き下げる事となった。


高野佐渡市長と


その状況と今後の要望も含め、佐渡市高野市長と面談・懇談を進めた。地元マスコミ・テレビ関係者も大勢取材に来ており、今回の取組みについての関心の高さがうかがわれる。高野市長は全国離島振興協議会会長で、今まで離島振興の場で何度かお会いしており、また慶応大学の先輩でもある。


佐渡市長と離島振興で懇談(志田県議・本間市議)


今回の搬送料引き下げは佐渡市単独事業で観光客誘致が狙い。対象は新潟~両津・直江津~小木の両航路を利用する車長6m未満の乗用車。5月30日から7月26日までの土・日・祝日の本土発に限り、往復1万5千円~3万5千円ほどの搬送料が往復2000円(片道1000円)の引き下げである。

佐渡市長に今回の決断の背景をお聞きしたが、「佐渡の観光客は最盛期年間120万人から昨年は60万人に半減。17億円の「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」のうち、1億5千万円をこの事業に充当。経済効果を8億~10億を目指し、地場産業の市場開設なども検討している。」との事。

「地域活性化・経済対策臨時交付金」(1兆円)は①地球温暖化対策②少子高齢化社会への対応③安全安心の実現などを目的とした地方自治体の単独事業や国庫補助事業に幅広く活用できる。今回の佐渡市をモデルケースとして他の地域にも展開が検討されており、佐渡市の英断は大変大きいといえる。

高野佐渡市長からは今回の取り組みに対し、公明党太田代表や離党PT等の方達が国土交通大臣にいち早く陳情し、(1月26日・5月1日)対応され、交付金等の補正予算を確立した事。また佐渡市・新潟県においても地元本間市議・志田県議が応援いただき、先鞭をつけて対応された事に対して大変感謝をされていた。

今後、恒常的な離島支援策・抜本的な法改正も含む対応を依頼される。公明党としても引き続き、離島支援に全力で取組む事をお約束する。


佐渡汽船のカーフェリー


佐渡汽船(株)本間副社長・渡辺常務と


佐渡訪問前に新潟港の佐渡汽船(株)も訪問。本間副社長・渡辺常務と懇談する。公明党に対しての御礼と共に今後の要望についても依頼される。


トキ展示資料館(トキの森公園内)


佐渡トキ保護センター前で(本間佐渡市議と)


佐渡市役所の後は佐渡トキ保護センター「野生復帰ステーション」を視察。トキは日本でも激減。1952年特別天然記念物に指定され、国際保護鳥でもある。


トキの森公園のトキ


佐渡トキ保護センターでは、トキの飼育繁殖が目的であり、十分な給餌や繁殖のための補助を実施している。そのため野生に放しても自立して生存するのは難しいため、より野生に近い環境で順化訓練を行っている。その役割が野生復帰ステーションである。


管理棟でモニターからトキの観察


管理棟では15台のカメラの映像のモニターで、健康管理や訓練状況を観察している。その場面を視察。順化ケージ・繁殖ケージ・管理棟収容ケージ等きめ細やかな対応がされていた。


10羽のトキを放鳥した水田


平成20年9月の秋篠宮同妃両殿下ご臨席のもと、10羽のトキを放鳥した野生復帰ステーション近くの水田も見学。その後、トキの森公園でのトキを遠くから見学する。

駆け足での佐渡市視察であったが、自然豊かで素晴らしい佐渡の魅力に感激。またゆっくり来て見たい場所でもある。夕方の新幹線で東京へ戻る。